校長室の窓から
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校長の声
No.46 ようやく読書会

No.46 ようやく読書会  

 昨年度末に計画していた読書会(「校長と図書館で話そう」第4回)を、期末試験後の27日にようやく開くことができました。女子ばかり、3年生3名・2年生1名の参加でした。

生徒会長の萩森さんが選んでくれていた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ)について、萩森さん手製のメモを索引代わりにして、意見を出し合いました。

4人の感想から。

Aさん―著者の11歳の息子の考えがしっかりしていて驚いた。育った環境も関係しているだろう。移民や難民をあまり受け入れない日本と違って、イギリスは多文化共生社会が形成されていて、日常的に様々な人種と交わっている。日本人はグローバル化が進む中で、もっと異文化を知ろうとすべきだ。無知は、知らないところで誰かを傷つけてしまうから。

Bさん―1年間外国留学していたAさんに人種差別などについて現地の話を聞いたことで、この本に書かれていることは世界中で起こっていることだと改めて感じました。日頃は「日本人」であることを意識することのない私でも、外国に行けば「日本人(アジア人)」のレッテルを貼られてしまうのでしょう。でも、そういう世界の現実から目をそらさず、むしろそういう世界に飛び込んで、自分の視野を広げたい。

Cさん―同じ島国でも「同じであること」を重視する日本と、移民などの文化から生じる「雑多性」のあるイギリスとの違いを感じた。雑多であるからこそ抱えてしまう問題や悩みに正面から立ち向かう少年の姿も言葉も、とても印象的だった。彼は最後の方で「ぼくは今はイエローでホワイトで、ちょっとグリーン」と、「グリーン」を「未熟」という意味で言っているが、きっと少しずつ成長して得た中和の(イエローとちょっとブルーによる)グリーンでもあるのだろう。

Dさん―「エンパシー」と「シンパシー」の違いについての深い考えを共有できて、とても良い経験になりました。「エンパシー」と呼ばれる、他人を理解しようとする能力を私はまだほんの少ししか持つことができていないのだなと知ることができました。初めてこの会に参加して読書に対する考えが少し変わりました。自分はどう思うかももちろん大切ですが、あの人はどう思うのだろうと想像し、その人の話をよく聞いて自分で何度もそしゃくしてみることも大切だと思いました。

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