校長室の窓から
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校長の声
No.27 入学式式辞から

No.27 入学式式辞から 

(略)

今日、新入生の皆さんに聞いてほしいことが一つだけあります。

それは、「自分をもっとよく知ってほしい。そして、友達など自分の身近の他者のことをもっとよく知ってほしい。そして、広く、世の中をもっとよく知ってほしい」ということです。

今月一日に、平成の次の元号が発表されました。5月1日からは、平成ではなく、令和になります。令和は、『万葉集』の巻五にある「梅花の歌32首」に付けられた序文の中から選ばれた漢字です。序文は十分に紹介されているのですが、肝心の32首の梅花の歌はほとんど話題になっておりません。その32首の中に、

梅の花今盛りなり 思ふどち 挿頭(かざし)にしてな 今盛りなり

という歌があります。「梅の花が今盛りである。親しい者たち同士、梅の花を髪にかざそう。今が盛りなのだから」という、単純な明るい歌です。「思ふどち」とは「思い合っている人々同士」という意味で、この歌では、梅の花見に集まっている仲間たちのことです。仲間たちよ、満開の梅の花をシンボルに飾って、皆で楽しくやろう、と言っているのです。

今、この式場に集まっている皆さんは、聖カタリナ学園高等学校への希望を抱き合っている仲間同士、いわば「聖カタリナの思ふどち」です。「聖カタリナの思ふどち」として、まず自分を思い、自分をもっとよく知るために、自分を振り返りましょう。自分らしくなるためにはもっとどうしたらいいのか。自分をよく振り返って、新しい自分を目指しましょう。次に、「聖カタリナの思ふどち」として、友達、他者のことを思いましょう。自分を先に立てるのではなく、他者を大事に思い、もっとよく知ってあげましょう。そのために、他者の言葉、他者の気持ちをよく聴くようにしましょう。さらに「聖カタリナの思ふどち」として、広く世の中のことを知って、みんなで力を合わせましょう。困っている人・悩んでいる人と力を合わせましょう。自分が困っている時・悩んでいる時に力を合わせてくれる人がいたら、どんなに助かることでしょう。

「自分を振り返る」「他者を聴く」「みんなで力を合わせる」————これが、今年度の学校教育目標です。

校訓の「誠実・高潔・奉仕」のシンボルのもと、自分をよく振り返り、他者をよく聴き、みんなで力を合わせて、明るい生活・楽しい学校・面白い授業を、作っていきましょう。賛美歌などの聖歌とお祈りで始まる落ち着いた毎日の生活を通して、校訓の示す清らかな人格の高校生を目指してください。学校教育目標を踏まえて、健康的で爽やかな高校生になってください。

保護者の皆さま、私たちは、お子さまの一人ひとりが、今まで以上の知的な喜びと精神の崇高さに出会い、幸せな将来を現実のものにできるよう、「一人ひとりが学びの先へ」をスローガンにして、誠意を持って職責を全うしてまいります。

皆様におかれましても、お子さまたち同士がお互いによき隣人になれるように、また、私たち同士がよき隣人になれますように、温かいご理解と寛容なご支援とをお願い申しあげます。

(略)

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