校長室の窓から
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校長の声
No.17 キャッチボールから始まる

No.17 キャッチボールから始まる 

硬式野球部の諸君、みごとな健闘でした!

全力プレーへの熱意は十分に伝わってきましたが、君たちに備わっているはずの全力は「まだまだ」あんなものではないはずです。ボーンヘッドもありました。何よりも「ここで!」という場面で「もっともっと」力を出し切れるように。課題は、裏返せば、伸びしろ、です。これからの一試合一試合が「もっともっと」上を目指すための飛躍の場になることを期待します。

球場で目にとまったことがありました。一つは、グランドに入ってすぐのキャッチボールのスムーズさ。本校部員の的確なスローイングと丁寧なキャッチングを見たとき、「このチームはやれるぞ」と思いました。野球はここから始まるものです。もう一つは、観客席の淋しさ。

1973年夏、東北(福島県)育ちの私は、堀之内での県大会準々決勝戦、南宇和・藤田学(のちに南海ホークスで新人王)と松山商業・西本聖(のちに読売ジャイアンツで沢村賞)の息詰まる投げ合いの一球ごとに喚声を上げる、バックネット裏に大入りの観客の熱気に圧倒されました。それも今は昔。子供の数・野球人口が減っている今、球場(グランド)が、スター選手や派手なゲームを求める観客だけでなく、むしろ、数は少なくても、高校生の一球を追うひたむきな動きが子供たち(親子連れ)を惹きつける場所になってほしい。

こちら側がまず、近くの人々に好感を持ってもらえるチームを心がけたいし、近くに、キャッチボールを楽しむ子供たちや親子の姿を、もっともっと見かけたい。キャッチボールは、相手がキャッチしやすいように相手の胸元をめがけて投げ、少々の悪送球でもできるだけ正面で受け止めてやるのが鉄則。徐々に距離を変えても、常に相手との関係を計りながら「お互いを思いやる」その行為は、野球上達のための出発点だけではないはずです。

写真は決勝戦開始前のキャッチボールと観客席。

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