校長室の窓から
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校長の声
No.576 さよなら校長室の窓

 本校に赴任する12年前の3月3日、私に勇気と元気をくれた言葉があります。「好きなことを始める。始めたことを好きになる」。看護科専攻科の卒業証書授与式において、在校生代表送辞の中で聞きました。ある著名人のことばでしたが、その名前は憶えていません。保護者席に紛れ込んで落ち着かない私にとって、衝撃のことばでした。すぐに、内ポケットのボールペンと名刺入れを取り出し、自分の名刺の裏に書きつけたのです。以来、私は、このことばに寄り添いながら12年間を過ごしてきました。
 この学校で、私は好きなことを始めました。そして、過去に経験のない新しいことを始める幸運にも恵まれました。やり始めるとそのどれもが好きになりましたから、結局は好きなことをし続けた12年間でした。もちろん、次なるステップにも「好きなことを…」のことばを携えて進みます。ただ、それを報告する手段を持ちません。本欄の読者には貴重な時間を割いていただきましたが、当便をもって最終とします。長らくのお付き合いに対し、心よりお礼申し上げます。「本当に有難うございました」。

576ザラスト