校長室の窓から
校長室の窓から
聖カタリナ高校TOP > 校長室の窓から

校長室の窓から

校長室の窓から
No.520 連日の総仕上げ

2017年02月27日 月曜日

 まだコートを手放せないが、最強寒波のニュースは完全に遠いものになった。日本列島に春が、スピードを上げて接近している。先頃、春一番が吹き荒れたと思ったら、その数日後に春二番、そしてさらには春三番の報道もあった。都心に舞う凄まじい砂塵は、学校のグランドが発生源だと言う。飛行機が着陸の寸前で機体を大きく揺るがせ、急上昇する映像を目にした。また、数段に積み上げたコンテナのひとつが風を受けて地面に転がり落ちた。季節が変わるということは大変なことのようである。
 先週後半から3年生全員が登校し、高校生活の総仕上げにかかっている。ホームルームと白ゆり館を何度も往復しているが、歓談しながら行き交う情景が校長室の窓から音になって入って来る。笑顔の奏でる音は基本的に高い。若者はイイな、学校はイイな、と思う。本日、式場の設営。明日は同窓会入会式と賞状授与式。本番で渡しきれない賞状を披露するが、同席する2年生には先輩の足跡を知り、追いつき追い越す意欲を高めて欲しい。そして明後日、保護者をお迎えして卒業証書授与式を挙行する。

(さらに…)

校長室の窓から
No.519 あの時と同じ答え

2017年02月20日 月曜日

 映画「沈黙」を観た。スクリーンに出た作品名は「Silence」。館内は20人くらいで、前後左右に人はいない。上映時間は2時間を超え、何度も足を組み替えたりお尻の位置を変えたりした。エンドロールがえらく長かったのは、鑑賞者に考える時間を与えるためであったのだろうか。頭の重量が増した感じになって館外へ。原作の単行本を読んだのは30年くらい前であったか。私は、購入した本の最終ページにその日時とメモ1行を付す習慣がある。帰宅して、往時の本を書棚の奥まで探したが見当たらなかった。装丁まで覚えがあるのに、どう処分したかの憶えがない。ただ、この作品の問いかけに出した答えがあの時と同じであることは思い出した。
 ところで、この前に映画を観たのはいつだったろうか。昨年12月から年始めへとさかのぼり、次にはゆっくりと引き返してみるがそれらしいものがない。さらに、その前年を同じように辿ると、秋、体育祭を終えた頃、原作が直木賞を受けた「蜩(ひぐらし)の記」という作品を観ていた。今回はそれ以来となる。シルバー割引の特典も、私には効き目がないようである

(さらに…)

校長室の窓から
No.518 錯綜の2ヶ月

2017年02月13日 月曜日

 今年のインフルエンザは、県下に警報が発令されるより先に校内で猛威を振るった。結局、4クラスが学級閉鎖に至り、病床についた教員もこれまでのところで6名もいる。本校の入学試験はそのさ中で行なわれたが、実施の前日、全国紙と地方紙が一斉に文科省の通達をニュースに取り上げた。全国の教育委員会と私立高校に対して、インフルエンザに罹った受験生のために追試験の配慮を要請するという内容である。早速に何件かの問い合わせを受けたが、実は、教務主任から手回しよく追試の日程と時間割とが示され校内で申し合わせたばかりであった。慌てることなく試験当日を迎え、別室受験が3名いたもののその向きの欠席者はいなかったため、追試験は構えだけで用済みとなった。
 これより来年度の見当をつけていくのだが、入学する生徒数は卒業生のほぼ1.5倍になりそうである。したがって、教員の増員とホームルーム教室の増設とが必要。新入生の登校日は来月18日、そして、入学式が4月10日である。これより2ヶ月、教職員の頭の中は年度末の整理と新年度の準備が絡み合い錯綜の一途を辿ることになる。

(さらに…)

校長室の窓から
No.517 ふたつの「じりつ」

2017年02月06日 月曜日

 本日は卒業試験の最終日。ただ今、午後1時40分。3年生はホッと胸を撫で下ろして家路についていることだろう。これよりしばらくは自由登校となり、その間は、一人ひとりが自分に相応の仕上げに取り組む。特別にエールを送りたいのは、国公立大学入試の受験組。くれぐれも「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く」こと勿れ。
 さて、次に3年生が揃う23日からは一連の卒業行事が予定されているが、過日、先立つ形で聖母寮の「卒寮式」が行なわれた。共学への移行に伴い校内行事の殆どは大きく様変わりしたが、この寮内だけは以前と変わらぬ情景が流れている。卒寮生の代表者は「日本一の女子寮にしてください」とのことばを遺し、在寮生代表が「日本一の女子寮にします」と応える。式の中で、寮長である私は卒寮記念品の目録を受け取った。卒寮生がその生活体験を通して後輩に贈る品、今年はトースター3台と洗濯機2台。この寮で得る収穫は「自立」と「自律」であるだろう。自分では分からないと思うが、大丈夫、自信を持って次に進んでもらいたい。

(さらに…)

校長室の窓から
No.516 あと243日

2017年01月30日 月曜日

 地方紙の(1)面左下に、「愛媛国体カウントダウン」の枠がある。「愛媛国体まであと○日」と表示されたカードを手に、各競技団体の選手や関係者がリレー式に登場している。先週の木曜日に水球部の生徒が出ていたが、これでここには本校の教員1名と生徒4名が登場したことになる。ちなみに教員は弓道であり、これまでの生徒はボウリングと器械体操とサッカーである。そこには写真の人物からのコメントが載る。今回の生徒は「支えてくれる方々への感謝を胸にプレーする」とあった。
 ところで、水球の少年チームは昨年の岩手国体に出場したが、なんと35年ぶりの出場であったらしい。長く四国予選を突破できなかったためである。ということは、本校水球部の存在がその成果に直結していて、今秋の地元開催に寄せる期待は大きくなっている。ただ、本校にはプールが無く、彼らの努力や苦労を日常的に見ることはできない。また、選手たちの技術指導は外部コーチ陣に一任であり、甚だ心苦しいものがある。新聞にあった生徒のことばは、そんなこんなの状況を素直に表現してくれている。

(さらに…)

校長室の窓から
No.515 羨ましく、まぶしく

2017年01月23日 月曜日

 寒さに弱くなった。ホントに弱くなったと思う。いくらこの冬一番の寒波が来たからといって、ン年前まではこんなことは無かった。記憶違いなんかでないことは、タンスの引き出しを数段開けてみれば分かることである。そこには厚手のソックスがあり、タイツがある。長袖の下着も枚数が増えた。すべて、この数年前から買い揃えたものばかり。永く愛用していたコートは裏地の無い一枚ものであるためか、いつしかタンスの中にぶら下がったまま日の目を見ないでいる。
 この歳になれば、何であれ昔よりも強靭になることはあり得ないのだが、それにしてもとつくづく思う。そもそも、アフターファイブの活動量がめっきり減った。せめてもの抗いは、毎朝のテレビ体操と週に一度の徒歩での退勤。かつて日曜朝のルーチンであったジョギングは、犬と連れ立ってのウォーキングに取って代わった。すれ違う高校生は部活だろうか、それとも模擬試験か検定でもあるのか。颯爽と自転車を飛ばして遠ざかる後ろ姿を、羨ましくもまぶしく見送っている。

(さらに…)

校長室の窓から
No.514 改めてのお知らせ

2017年01月16日 月曜日

 この冬一番の寒気の中で、大学入試センター試験は実施された。前日金曜日には受験生全員を集め、私からのひと言と進学課から注意を与えて送り出したが、納得のいく結果を得ただろうか。今朝の職員朝礼では先生方に対し、担当している科目の問題は目を通すだけでなく必ず解いてみるようお願いした。私はこの後、「化学」と「化学基礎」とに向き合う。昨年は前者を50分くらいでし終えた憶えがあるが、果たして今年はどうだろう。尤も、教員が気にすべきは、時間や得点よりも何をミスしたかである。
 さて、明日は、県内の私立高校で推薦入試が行なわれる。案じているのは、このところの冷たい朝。教室内はエアコンを利かせているが、校舎の外の寒さ対策は何もしていない。したがって、あまり早く来ない方が得策と思うのだが、そこには受験生特有の心理が働く。行きつけない場所である上に、遅れることだけは避けたい気持ちが、計算外の早い到着となるのだろう。改めてお伝えしておく。入試要項に明記している通り、受験場への案内は8時から始まり、9時までの入室でOKである。

(さらに…)

校長室の窓から
No.513 意外な因果関係

2017年01月10日 火曜日

 始業式において、生徒会新役員の任命式を行なった。ただ、生徒会活動は全国的には低迷傾向にあり、学校として看過できない課題となっている。実は、それに通じるような記事をある雑誌で読んで驚いた。暴走族の人数がこの数年間で半減したらしい。具体的には約1万人が5千人程度になったという。警察の取り締まり方法に大きく変わったところはなく、その因果関係を探るうちにある「現象」に見当がつけられる。ケータイ・スマホの普及である。以下は、そこに至るまでの推論。
 暴走族の集団には強いリーダーが不可欠だが、この間、適任者がいなくなった。原因は若者全般のコミュニケーション力の低下にあり、そのまた原因にSNSの濫用を挙げている。最近の若者は目と目を合わせて話をしない、表情を見ながらの会話がない。それでは相手の気持ちを読み取る力がつかない、ひいては仲間意識が生まれ難いということか。暴走族の弱体化は結構なことだが、生徒会がそうであっては困る。共学2年目に入っても、開けて欲しい「新しい扉」はまだまだたくさんある。

(さらに…)

校長室の窓から
No.512 どんと来い新年

2017年01月04日 水曜日

 「新年 明けましておめでとうございます 西暦2017年 平成29年が 皆様にとって良い年となりますように」

(さらに…)

校長室の窓から
No.511 ペースを上げれば

2016年12月28日 水曜日

 共学初年度、身の回りでいろんなことが起こり、その殆どにおいて初めての新鮮さを楽しんだ。有り難いと思う。それもこれも生徒たちのお陰である。彼、彼女らの順応力には恐れ入る。与えられた環境の中で、自分を引き出すのは若者の得意技とも言えるだろう。全ての学校行事がその内容を一新したことは、先週の発信で触れた通りである。それらの成果は例年に増してマスコミで報道され、また、大量の賞状となって学校に納められたが、ここで改めてつい10日前に設置した石碑を紹介しておく。
 正門を入って左手に、今秋の国体において全国優勝した記念碑が新たに登場した。陸上競技三段跳び少年女子において愛媛県記録を塗り替え、四国高校新記録を樹立したものである。明文化してはいないが記念碑の制作条件としては、全国大会規模での個人種目優勝、団体競技の場合は準優勝以上とある。私が赴任して11年、陸上の個人優勝とバスケットボールの準優勝とが2度ずつで計4基が建った。当面の願望は切りの良い数。これから少しペースアップを図り、創立100周年での計10基である。
 それでは皆さま、よいお年をお迎えください。

(さらに…)

校長室の窓から
No.510 待降節の日々に

2016年12月20日 火曜日

 終業式の準備のためにこの一年を振り返っていると、今年の学園祭のテーマがどこまでもついて来た。「Catalina special~みんなで開く新たな扉」。実に的を射ており、事実、生徒たちは全校行事の全てで新たな扉を開いていった。5月の「聖母を讃える集い」に始まり7月は「坊ちゃん球場での全校応援」、そして9月の「体育祭」から11月の「学園祭」へと続き、その何れもが学園史上初の内容で溢れた。今日までの生徒たちの活躍を、校長の立場から大いに讃えたい。
 さて、下の写真「聖母子像」は、先週の「かまぼこ板の絵」と同じ学園祭の展示品である。「菊間瓦」を知っている人には、その質感も伝わるだろうか。看護科の1年生がセミナーハウスでの研修中に製作し、学園祭で展示した作品である。中で私の目を引いた秀作を校長室に所望した。カトリック教会ではクリスマスを迎えるまでの4週間を「待降節」と呼び、心の安らぎを意識して日々を過す。この作品を眺めていると年末特有の喧騒を忘れ、恵まれた一年であったとつくづく思う。

(さらに…)

校長室の窓から
No.509 母の遺伝子

2016年12月13日 火曜日

 いささかオーバーな言い方を許してもらうが、今年は孫の誕生ラッシュとなった。4月と6月、そしてもう直ぐ横浜で産声が上がる予定である。そうなると、既にアンパンマン大好きの2歳児がいるので、総勢で4人になる。まだ見ぬひとりは女児のようだが、既に名前が付いているのは3人とも男である。来年になると、家の中を追いつ追われつする日がやって来るに違いない。そして、それを見たおじいちゃんが、ひとりを呼びつける。そんな光景を思い浮かべていると、ふとある恐れを抱いてしまった。
 実は、私の母が特技としていたが、二階にいる私の長男を呼ぶのに階段の下から先ずは次男の名前を呼び、次には三男のそれ、最後に目的の名前を呼んでいた。次男を呼ぶにも、必ずと言って良いほど長男と三男の名を先に口にしていた。息子の私が、母の遺伝子を受け継いでいない訳が無い。つまり、ひとりの孫を呼ぶ度に、きっと3人の名前を連呼することだろう。しかし、そんなことでは、効き目のある話になるはずもなく…。

(さらに…)

校長室の窓から
No.508 不可解なこと

2016年12月06日 火曜日

 先週末、それにしてもの動きが国会であった。統合型リゾート施設整備推進法案、いわゆる「カジノ法案」の成立が現実となったのである。いつだったか審議採決が見送りになったとき、当然だろうと思った憶えがある。世論の反対は大きいのに、賛成派の国会議員の面々はカジノ先進国の何をどう見ての判断だろう。不可解である。私は、その場に足を踏み入れたことは無い。しかしながら、映画や書籍を通じてその雰囲気は十分にイメージできるし、またその暗部を報じるマスコミ記事は溢れている。日本にカジノがないことは、銃を持たないことと同様に誇るべきことではないだろうか。
 斯く言う私も、日本で許されるその類のほぼ全てに触れ、笑いもし大泣きもした。娯楽の域のギャンブルであれば、それで十分過ぎる。ついでながら、宝くじの最高当選額にも驚いた。10億円とあるではないか。この額、年収500万円のサラリーマンなら、200年間の労働の対価となる。何を根拠にはじき出した金額なのか、これも不可解でならない。

(さらに…)

校長室の窓から
No.507 秋の締め括り

2016年11月28日 月曜日

 先夜の同窓会総会では、冒頭の挨拶の中で生徒たちの活躍を吹聴しておいた。ただし、5分程度の時間しかないため多くは語れない。先ずは、バスケットボール部が年末の、ソフトボール部は来春の全国大会で上位入賞を狙っていること。硬式野球部が1年生大会で中予地区の覇者となり、陸上部女子駅伝チームは16秒差で2番手に甘んじたが、それぞれに来年の今頃は全国大会の準備をしているかもしれないこと、などである。実は、駅伝はその翌日の四国大会で県勢トップとなり、県大会のリベンジを早々に果たした。ただ、バレーボール部が雌伏の年末年始となったが、今年も「スポーツの秋」の収穫は大きかった。
 文化活動も負けてはいない。看護科1年生65名と吹奏楽部の25名は、余念の無い準備の下に高校総合文化祭のステージに立ち、「芸術の秋」を満喫した。
 さて、この季節の締め括りとなると、全員で取り組むことのできるこれが最適であろう。「灯火親しむ秋」である。本日は期末試験のまだ2日目、共学初年度の秋をビシッと決めてもらいたい。

(さらに…)

校長室の窓から
No.506 学園祭余話2

2016年11月21日 月曜日

 少し前、この欄において良書に出会うことの難しさをこぼした。そのような折も折、イイ本にめぐり会って気分が安らいでいる。しかも30冊を超す大量の本である。実は、総合学科2年生の保育系列の生徒には、夏休みに系列独自の課題が出る。「絵本」の制作である。どのような取り決めがあるのかは知らないが、それらの作品が学園祭の展示品となって並ぶ。これまでは、その場で目に付いた数冊を手にするだけであったが、今回、あることを思いついた。会場を片付けたところで、全てをしばらく預かることにしたのである。
 校長室で仕事の合間にページを繰ったが、佳作の多さに驚いた。ただ、教員の習癖というべきか、つい順番をつけたがる。先日、当該クラスの担任の授業で少し時間を貰って感想を述べた後、特に3作品に注目したことを伝えておいた。今回初めて展示後にゆっくりと目を通すことを思いついたが、来年も同じようにさせてもらう積もりでいる。そこには、男子生徒の作品が登場しているかもしれない。

(さらに…)

校長室の窓から
No.505 学園祭余話

2016年11月14日 月曜日

 学園祭では茶道部がいつも「お茶席」に招いてくれる。今年は、男子部員のお点前に合わせて時刻を指定された。「正客」の席に案内され居住まいを正したところで、女子生徒の口上が始まる。「本校は今年度から男女共学となり、校名も新たに『聖カタリナ学園高等学校』となりました。4月当初、2・3年生の私たちは男子の姿や挨拶の声に戸惑うこともありましたが、体育祭や部活動で一緒に活動する中、それぞれの良さを感じることができました」。
 少しの間合いをおいて、軸・花・香合(こうごう)・菓子・茶杓・水差が順に説明されたが、どれも共学初年度を意識して選んでいる。そして、私の前にお茶がきたところで「主茶碗(おもぢゃわん)は『馬上杯(ばじょうはい)』でございます。馬上杯は、馬に乗ったままお酒を飲むときに飲みやすい形ということで騎馬民族から伝わったとされるものです。今回は、『雄々しい男子』をイメージして使っております」。
 私の茶碗を下げてから、替茶碗とお茶の説明が入る。やがて最後に、「仕舞茶碗(しまいぢゃわん)は、奈良の絵『姫(ひめ)』でございます。これまで受け継がれてきた『凜として美しい女子』を表しています。男女共学校として新たな歴史をつくり始めた『聖カタリナ学園高等学校』の生徒として100周年に向けて、誇りをもってこれからも日々精進してまいりたいと思います」と締めた。私への励ましを聴くようであった。

(さらに…)

校長室の窓から
No.504 内外で開く新たな扉

2016年11月07日 月曜日

 秋晴れの応援を受けて、学園祭は大いに賑わった。今年の学園祭テーマは「Catalina special!!~みんなで開く新たな扉~」。新校舎の建設に伴い模擬店などが例年とは違う配置となり、校長室の窓から見える情景も変化した。昨年まで半ば禁制であった男子生徒の破顔一笑は、取り分け印象深い。それらは、生徒たちがゆっくりと開けた重厚な扉の先を眺望しているようでもあった。
 ところで、新たに開いた扉は校内に限らない。土曜日は八幡浜王子の森スタジアムでソフトボール部が快勝し、2年連続で春の選抜大会へ。続いてはその日の午後、硬式野球部が1年生大会の中予地区決勝を制した。ここでの4連勝は、夢舞台への扉をさらに1枚開けたと言えるだろう。実は、これで止まらない。翌日曜日、西条において全国高等学校駅伝競走大会の県予選が行なわれたが、堂々の2位となり初めて四国大会への切符を手にした。年末の都大路を走る日が接近しつつある。加えて今朝の新聞にて、ボウリングと弓道の活躍を知る。学園の内外において、次々と新たな扉が開かれている。

(さらに…)

校長室の窓から
No.503 損した気分

2016年11月01日 火曜日

 読書週間である。ベッドで読むものがなくなって、家内の本棚から一冊を抜いた。「家族という病2」。半年くらい前、しばらくリビングのテーブルの上にあったのを知っている。数10ページ読んでから「この本どうだった?」と聞くと、「2作目やけんか、ちっとも面白くなかった」との返事。断定はできないが、恐らく最初の本でも同じ感想を抱いたに違いない。なぜなら、著者の「家族体験」と私たちのそれとが全く相容れないからである。
 確かに、著者が引き合いに出している「家族」はいわゆる「あるある」であり、フィクションはひとつもない。現代日本の一面をシャープに言い当てている。だがしかし、と思う。何故、このような情けないタイトルの本が何十万部も売れたのだろうか。ましてや、続編まで登場した。若者がこの本に接することで、より意欲的になったり活動的になったりするとは考えられないし、この話に共感を覚える読者がそれほどに多いとも思えない。ではどんな人が、なんのために読んだのか。私の場合は、読書の秋を少しばかり損した気分になってしまった。良書と出会うには、そうでないものともすれ違わねばならず、なかなか難しい。

(さらに…)

校長室の窓から
No.502 ようやくの別れ

2016年10月24日 月曜日

 気象予報士の話によれば、昨日までは夏と冬とが同居していたらしく、今週になってようやく秋が顔を出すとのことであった。記憶をなぞってみると確かにその通りである。
 先週は、県庁や市民会館での所用が続き、そのつど徒歩で帰校したがそれからが大変であった。額をつたう汗が止まらないのである。扇風機と向き合うように椅子を回して座り、スイッチの「強風」を押して「首振り」を止める。「夏」であった。それが土曜日には、長袖のポロシャツにブルゾンを着込み、厚手のズボンをはいた。「冬」支度に近い。出かけた先は秋の高校野球1年生大会、中予地区の2回戦である。小雨の降り続く中での試合となったが勝利を収め、次は準決勝。実によく健闘している。ただ、来年のこの時期には、秋季四国大会のグランドにいることを願う。そして今、4時限目開始のチャイムが鳴った。校長室に招いた陽光は、レースのカーテンに揺らされながら椅子の背を暖めている。仰いだ空は高く、「秋」である。
 さて、ここまで来れば、もう扇風機と別れることができるだろうか。エアコンの冷気が苦手な私は、今年はことのほかお世話になった。これまでしたことはないのだが、羽根を「ひと拭き」してからしまうことにする。

(さらに…)

校長室の窓から
No.501 ベストアンサー 

2016年10月17日 月曜日

 (戴帽式式辞の結び) 来週からの2週間、皆さんにとっては夢にも見たナース姿での実習ですが、夢との違いに愕然とするかもしれません。なぜなら、看護に関する知識も技術も、実践で役に立つにはまだまだ遠く及ばないからです。ただ、そうかと言って、現実の医療現場で今の皆さんが貢献できることは、果たして何もないのでしょうか。否、ひとつだけ、ベテラン看護師の方々にも引けを取らない力が有ると思うのです。何だと思いますか、考えてみてください。
 それは、弾けるような明るさであり、若さ溢れる笑顔です。先のダライ・ラマ14世のことばにおいて、SilenceをSmileという単語に置き換えてみます。“Smile is sometimes the best answer.”「笑顔は時として最高の解答になる」。正に、皆さんにピッタリだと思うのですが、どうでしょう。来るべき実習においては、誰の真似でもない自分のSmileを心がけてください。 (参考図書)斉藤孝「恥をかかないスピーチ力」

(さらに…)